以前からなんとなく作ってみたいなぁ、と思いながらも作っていなかった飛燕ですが、買ってきて中を見ると主要パーツはアンダーゲートになっていてゲート跡が表に出ないようになっていますし、凹モールドもシャープで良い感じ。ただ定番商品として販売され続けているからか、凹モールドが薄くなってきている箇所も見受けられます。私はPカッターで軽くなぞって彫り直しましたが、基本的には彫り直すのもそう苦にならないかと思います。

コックピット内は検索した画像を参考に0.3mmと0.5mmプラ板の細切りや伸ばしランナー等でそれらしく側壁にディティールを追加してみました。

コクピットの床は胴体接着時に片側に接着するようになっていますが、それだと遊びがあるのでシートが胴体中心からずれてしまいます。なので接着前にテープで仮組みしながら位置を調整してからコックピットフロアを胴体に接着します。事前にコックピットフロアに接着するよう指示されている背もたれも、その時に接着するようにしました。またラジエター出口の側面は薄く削っておいて、ラジエター天板の幅を微調整しておきます。

コックピット内は何色に塗ろうかと悩んだのですが、タミヤ水性アクリル塗料のXF-1 フラットブラックをラジエター内部と同時に塗装してからXF-49 カーキで塗装。ちょっと暗いかな、と思ったのでXF-60 ダークイエローを軽く吹いてみました。細かな塗り分けは適当に派手目に塗り分けてみました。

コックピットの塗装が終わったら胴体左右を接着。主翼後縁は後ろに出っ張るようなバリが出ていて胴体と合いませんので削っておきます。また主翼と胴体は微妙に隙間ができるのでプラペーパーで調整しておいて、マスキングテープで左右翼を引っ張り上げるようにして流し込み接着剤でがっちり固定しました。プロペラ軸は事前に胴体に接着するよりは偏りを防げるかと、胴体接着後にピンセットで摘んで胴体内に差し込んで出てきた軸を引っ張りながら流し込み接着剤で固定。

ラジエター空気取り入れ口はパーツの幅が合わないので削って調整。ついでに仕切り板も薄く削っておきました。

主脚は脚扉を薄く削って、タイヤをエポキシパテで自重変型を表現。五式戦の実機写真を参考にブレーキパイプを追加しました。タイヤフォークと脚扉でタイヤを挟み込む構造になっているので、塗装後にタイヤを差し込めないのでタイヤの接地面を合わせることも考え合わせて塗装前に接着しています。

翼内銃はキットのままだと逆U字型になってしまうので、機銃のモールドを削って下側を埋めてから主翼上下を接着。上下の合わせ目を整形後に0.8mmドリルでで彫り直してから、0.3mmドリルで開口した伸ばしランナーを差し込んでいます。・・・でも右側の伸ばしランナーが割れてるのには写真を見るまで気付かなかったなぁ。

あとは細かな部分の仕上げとして排気管上の整流カバーを薄く削ったり、内側の主輪カバーに0.3mm銅線とプラ板の欠片で引き込みリンク部を作ったりしてからキャノピーを接着。プロペラ、スピナーと増槽は塗装後に接着するので差し込んであるだけです。