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ハセガワ 1/200 全日空 ボーイング 737-800 "トリトンブルー"

(2015.3.21)
(2015.7.4更新)
箱絵

模型店ってちょくちょく行って色々と物色していても眼中に入っていないジャンルやスケールのキットってあると思うんですよ。1/35AFVメインの人にとってのミニスケとか、1/48飛行機の人にとっての1/144とか、プラモデルの人にとっての楽しい工作シリーズとかがそうなんじゃないかなぁ、と。で、考えてみるとエアライナーって作った事ないし、普段あまり気にした事がなかったな、と。

ハセガワのB737-800は比較的最近出たキットらしく、CAD設計なので基本的によく出来ていて組み易いキットらしいので入門編として購入してみました。基本的にストレートに組み立てるつもりなのですが、脚部等の細部の確認はThe Boeing 737 Technical SiteのTech Photosを参考にしました。


ハセガワ 1/200 全日空 ボーイング 737-800

まずはプラの色透けを防ぐ為に胴体内側にサーフェイサーを吹き付けます。ついでに尾部内側にフラットブラックを。キットには機首の錘としてネジが付いていて、それをプラパーツに付けて固定するようになっています。が、どうもプラパーツの穴が大きくてそのままではネジが全然固定されません。なのでエポキシ接着剤で接着したのですが、どうせなので重心が少しでも前方寄りになるようにしてみました。

Hasegawa 1/200 ANA Boeing 737-800 'Triton Blue'

主翼下面の主脚収納部は縁が薄くなるように削り込みます。キットは着陸状態と飛行状態を選択するようになっていますが、今回は着陸脚を出した状態でスタンドに飾れるようにスタンド差し込み部品を接着しました。この時、キットのままだと透明パーツの縁が機体外部に出るようになっているのですが、それはどうかと思ったので縁を切り取って機体に埋め込むように接着しています。

飛行状態の脚パーツがタイヤ剥き出しだったので調べてみたら、外気を導入して冷却する為にわざと剥き出しになるようにしているんですね。空気抵抗増加と冷却装置等の重量増加・コスト増を考え合わせての構造って事なんでしょうね。

Hasegawa 1/200 ANA Boeing 737-800 'Triton Blue'

主翼は一体成形されているのですが、そのせいで上面にヒケがありますのでパテで埋めておきます。前縁もやや分厚いように感じますが、モールドの事を考えると手を出さない方が良いと判断してそのまま。説明書だとウィングレットは最後に接着するように指示されていますが、合わせ目を修正する際の取回しの便を考えてこの段階で接着。エンジンは左右を接着する前に内側を黒く塗っておき、側面に接着するフィンを薄く削ります。

ハセガワ 1/200 全日空 ボーイング 737-800

CAD設計の恩恵でパーツの合いは良いキットですが、それでもパテのお世話になる箇所は出てきます。今回は機体を白く塗装するのでホワイトパテを使ってみました。タミヤパテのホワイトが売り切れていたので、クレオスのMr.ホワイトパテを購入。色々と癖があるとの評判通りのパテでした。

Hasegawa 1/200 ANA Boeing 737-800 'Triton Blue'

何と言うか妙な粘り気があってパテが糸を引いて、その糸がそのまま固まっちゃうんですね。敢えて言うならエポキシみたいな粘り気と言うか。表面の溶剤分の揮発が早いのかな、とも思うのですが、ヘラにMr.薄め液を付けながら作業すると作業しやすくなるように思います。硬化後もカリカリっとした硬めの感触で慣れるまでちょっと時間が掛かりそうです。

ハセガワ 1/200 全日空 ボーイング 737-800

機体下面の小パーツF15,16は根元に金型成形の都合で生じる凹みがありますのでエポキシパテで埋めておきます。パーツが小さいですのでパーティングライン処理は接着後に行います。主脚柱E8,E9は説明書の指示のパーツ番号が逆のような気がしますので実機資料と照らし合わせて確認した方が良いかもしれません。

Hasegawa 1/200 ANA Boeing 737-800 'Triton Blue'

塗装はまずは胴体の透け防止にMr.カラー C8 シルバーを塗装。

ハセガワ 1/200 全日空 ボーイング 737-800

次にMr.カラー C156 スーパーホワイトを塗装。

Hasegawa 1/200 ANA Boeing 737-800 'Triton Blue'

で、機体上下を塗り分ける為にマスキングする訳ですが、説明書の図を参考に塗り分けラインとパネルラインが交差する部分を基準にマスキング。具体的には後部ドア後ろのパネルラインと主翼フィレット部、それと機首側面の小突起を基準にしました。

C315 グレー FS16440を塗装後にマスキングを剥がしたら、胴体右側の主翼付近が下地のシルバーごと剥がれてしまったり、機首側面のアンテナ部分でマスキングが浮いた箇所から吹き込んでしまっていたりして意気消沈。

Hasegawa 1/200 ANA Boeing 737-800 'Triton Blue'

しばらく間を置いてから作業再開。塗装が剥がれた部分は600番〜800番の耐水ペーパーで段差を均して再度、下地のシルバーから塗り直しました。

続いてデカールを貼っていくのですが、機体側面のデカール37,39は水平尾翼に掛かるので、水平尾翼は後で接着した方が塗装もデカール張りも楽みたいです。もう少し事前に段取りしとけば良かったなと思ったのですが、こういうのもそのジャンルによる慣れの部分でしょうね。

Hasegawa 1/200 ANA Boeing 737-800 'Triton Blue'

機体側面のデカール貼りなのですが先に作業した左側のは水から引き上げて台紙が反ると共に3つに割れてしまい、反省を踏まえて水から引き上げて反らないように裏返して置いた右側のは位置を調整している時に結局割れてしまいました。予め分割しておいた方が良いのかとも思いましたが、胴体上下の塗り分け線と合わさなければならないので、どちらにせよ微調整は大変だろうな、と。

そう考えると塗り分けにデカールを使わず塗装で仕上げる人がいるのも理解できますし、それに配慮して垂直尾翼のANAロゴが別に入っているのが親切だなぁ、と。ただラインの縁を乱れなくマスキングして塗装するのと、デカールを貼るのと、どっちが綺麗に仕上がるかは微妙かもしれません。カルトグラフのデカールなら、と思わなくもないのですが定番商品として供給するとなると難しいのでしょうね。

Hasegawa 1/200 ANA Boeing 737-800 'Triton Blue'

機体側面のデカールが乾燥するのを十分待ってからMr.カラー C65インディブルーとC1ホワイトでデカールの割れた部分をタッチアップ。その後に他のデカールを貼っていきます。この時、事故を減らす為に機体の内側から外側へ、触り易いところを後回しにするようにデカールを貼っていきました。

また最初は凹モールドに馴染ませる為にマークソフターを使っていたのですが、デカールが伸びたり溶けたりして、マークセッターでも柔らかくなりすぎる感じなので使用は最小限に抑えるようにしています。

Hasegawa 1/200 ANA Boeing 737-800 'Triton Blue'

コックピット窓のデカールは中央で切断してから貼りました。側面の窓デカールはそのままだと機体中央付近のドアモールドと合わないので、途中で切断してモールドに合わせました。胴体中央部分のドアに貼るデカールも下に貼ってある窓割りがずれたので、当然のように合いません。なのでこれまた分割して別々に貼ります。こういう調節をしていると機体の凹モールドを埋めて作るディティールアップの逆かと思う作り方にも合理性があるんだなぁ、と思ったり。

エンジン部分に貼るデカールは説明書の下面図の指示では16,17になっていますが、これは恐らく修正漏れだと思われるのでエンジン部分の指示に従って40,41を使用。また指定位置に貼ろうとすると赤帯部分が若干長いようなので真ん中で切断して調整しました。胴体下面に貼るデカール18はパーツF14に掛かるので適当に切断して貼ります。

他の箇所のデカールを全て貼って乾燥してから最後にウィングレットのデカールを貼付けました。貼付けの際はマークソフターを周囲に最小限塗布して馴染ませて縁が浮き上がらないようにして、それでも浮いたり馴染まなかった部分はデザインナイフでカットしてMr.カラー C65インディブルーでタッチアップしておきます。


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