説明書のキットナンバーがNo.12って事でアリイの1/144外国機6機で最後発という事もあってか、セットの中では出来が良いキットで、元の機体の特徴ある形状を上手く再現していると思います。パネルラインも水平尾翼以外は凹彫りでリベットまで彫刻されてます。シリーズ前半の有名機体と比べると段違いなのは喜ぶべきか、悲しむべきか微妙ではありますが。

機首周りに少し手を加えた以外は基本的にはキットの形状のまま作ってますが、主翼と胴体の合いが良くないので主翼下面を削って合わせる必要があります。ラジエターインテイクはキットのままでも開口しているのですが、スピナーの後ろが素通しになるのでエポキシパテで造型。ついでに排気管の下あたりをスピナーからラインが繋がるように削り込んでいます。後は機首上面のインテイクを彫り込んで上からプラ板で蓋をして開口。

コックピットはプラ板で現物合わせにて製作。キットのキャノピーパーツは合いが悪いので開口部周辺にプラ板を貼って調整しています。主輪はキットパーツをベースにディティールを追加して、主脚柱は切り飛ばして伸ばしランナーで作り替えました。尾輪は脚扉を追加、増槽もプラ板や伸ばしランナーで追加工作。あとは機銃とピトー管を真鍮線に置き換えてあります。