何を買おうかと店頭をブラブラ歩いてて、とりあえずアリイのオーナーズクラブでも買っとくか、ってことで購入。帰って箱を開けてランナー見てたら何やら変な物が。説明書を見たら「おまけのリベットパーツです。各種ディテールアップに御利用下さい」と書いてあって、これだけでこれは良いキットだ、って気分になってしまいますね。良いキットを安価で供給し続けてくれるアリイさんにも感謝。・・・ただちょっとバリが目立つのでそこをなんとか、すると価格が跳ね上がっちゃうからしょうがないんでしょうね。 |
キットのボディパーツはスバル360以外には見えないし、出来が良いな、と思ったのですが。ただパッと見は似てるのですが子細に見ていくと色々と違うような。それだけ印象把握が上手いのか、それとも昔の車が特徴的なのかは分かりませんが。 |
とりあえず箱絵や実車写真と見比べながらどこが違うのだろうか、と検討します。なんとなくボンネット形状とフロントフェンダーが違うのかなぁ、と。なのでフロントフェンダー上にパテ盛り。ボンネットとをヤスリ掛けして、ボディパーティング付近もラインが固いので丸みを強調するようにヤスリ掛け。 |
それでもなんか形が違うような気がしてきたのでフロントのグリルのモールドを生かしつつボンネット形状を修正する為に、裏側を薄く削ってグリルを開口してからグリルの周囲を切り出して強引に曲げておでこが張り出すように修正することに。 また一体成形の前後のバンパーは抜きテーパーがあるので表面に0.5mmプラ板を張って修正してから、Pカッターで彫り込んで別部品に見えるように。で、一体成形が故に車体前面下部の絞り込みが再現されていないのも違和感の一因かな、と思ったのでナイフで削り込んで耐水ペーパーで整形します。 |
ボンネットにパテを盛ってフロントフェンダーとともに整形。キットでは丸さを強調してデフォルメされてるように思うので、フェンダーとの接合部辺りのラインをちょっとシャープに削り込む感じでヤスリ掛けしてみました。 |
ひとまずこんなもんかな、とサーフェイサーを吹いてみました。が、比較するとあんまり変わってないですね。 |
シャーシの工作も進めます。リアシャフトはそのままだと通らないので、後車軸を通すパーツ22は上側をU字状に削る必要があります。説明書の図でもそうなっているので何らかの事情で埋まってしまったのでしょうか。ついでなのでホイールハウスの穴もプラ板とエポキシパテで埋めておきました。 インテリアは「カタログで見る昭和30年代の車」さんのカタログ画像や画像検索して出てきた画像を参考に工作します。側壁はキットのモールドを参考に切り抜いて裏から0.3mmプラ板を貼って少しだけ立体感を出してみました。 |
ダッシュボードはキットのパーツだと全然形が違うので裏にエポキシパテを詰めてから削り込んで形状を修正してみました。 |
最初はそのままにしておこうと思っていたのですが、フロントのグリルを開口してしまったのでリアのグリルも開口します。0.5mmドリルで上下に穴を開けて間をデザインナイフで繋ぎます。この後、2つ折りにした耐水ペーパーでスリットをヤスリ掛けするのですが、そのまま作業するとプラがたわんでスリットの中央部分が真っ直ぐにならないことがあります。なので作業時には両脇のスリットに0.5mmプラ板を挟んでからヤスリ掛けをします。 |
一通り作業を終えたボディを眺め回しながら写真と比較するとまだなんとなく違和感が残ります。原因を探っていくと金型成形の都合で車体側面の絞り込みが弱くて平板だからかな、と思い至りました。プラが薄くて削り込んでの解決は出来ませんので、車体側面上部にエポパテを盛って修正してみました。 スバル360の曲面主体のボディって写真の角度によっても年式によっても形状が違うように見えるし、キットのボディも似てるようでちょっとずつ違ってて修正するのにキリがない感じでなかなか難しいですねぇ。 |
アリイ 1/32 '58 スバル360 (昭和33年) |
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