量販店の模型コーナーで大幅値下げされていたので小さい模型が好きな私は迷わず棚にあった2つとも購入。・・・すいません、本当は結構迷った挙げ句でした。

その後、他の模型店でも安売りワゴンに入っているのを見掛けたのですが、塗装済みで簡単組み立てを望む人には定価1890円ってのが高く感じて、本気の1/43の人達には塗装済みのボディに納得がいかない中途半端さがあったのでしょうか。製作中にブログとかを見ていると「バンダイ」に対する期待値が高いのと、プラモデル的な対処への抵抗が思ったよりもあるんだなぁ、とも感じたり。

製作にあたってはまず資料用の写真を検索したのですが、思ったよりも良い写真が見付かりませんでした。良いサイトを見付ければあるのかも知れませんが…。また牽引用フック等の小物も塗装済みなので塗装不要って事なのか、説明書には塗装指示がありません。なので細かい部分の塗り分け等は通販サイトの「ホビーサーチ」さんでタミヤ1/24のSC430の組み立て説明書を参考にしました。

まず最初に浮いてるデカールを押さえようとマークフィットを塗ってみたら見事に割れてしまいました。そこで製作記事を探してみるとどうやら作業中にデカールが剥がれたり、割れたりする事があるようなので事前にクリア塗装をしておいた方が良いとのこと。そこで早速クリア塗装。でもサボって窓をマスキングしなかったので曇ってしまいました。

各部の工作はまずはサイドスポイラー、ディフューザーのスプリッタープレートの縁を薄く削ります。実はサイドスポイラーの部分は排気管の位置が違っているようで2007年型の形状のようです。この塗装はシーズン当初の2006年型の車体に施されていて、シーズン途中で2007年型に変わると同時にOOガンダム塗装に変更されたようです。2007年型はフロントタイヤ後方アウトレットの上半分がスリット状のルーバーになっていたり、後に出た00ガンダム塗装のキットではディフューザーが変更されていたりするので、このキットは折衷型って事になるのかもしれませんね。

内装はダッシュボードの計器パネルが細かく立体的なモールドで再現されています。でもそこにデカールを貼る指定でちょっと無理がありますね。でもしっかりとモールドされているので塗り分けも楽ですしデカールは使わず塗装で再現。車内もECUの配線までモールドされていて好印象。せっかくモールドがあるのだから、と嘘を承知で内装は見栄え重視の塗り分けと色に。室内も黒ではなく明るめのグレーで塗装。どうせよく見えなくなるんだから多少派手にしましたが、逆に見えなくなるから黒に塗りつぶすのもありだと思います。

ブレーキ周りもしっかりしたモールドで良い感じです。ブレーキディスク内側はタミヤの説明書ではチタンゴールドが指示されていますが、ちょうど安く売ってたXF-28 ダークカッパーがあったので試しに使ってみました。結構良い色ですねぇ。

ボンネットピンはR字型の割ピンタイプのようです。でもせっかく作ったのに確認不足でボンネットのキャッチピンは本来は左右方向でループが内側なのをループが前の前後方向に付けてしまいました・・・。んで2006年型の写真を見ているとループが2つ、もしくはボンネットに丸い模様があるようにも見える写真もあるんですが、実際はどうなんでしょうね?

サイドスポイラーの縁を薄く削るとボディと隙間が出来てしまいます。そこでボディ側にタミヤの光硬化パテを塗ってからサイドスポイラーのパーツを押し当ててパテを硬化させます。硬化後にパーツを外して整形すれば隙間なく組み立てられる訳です。

ウィングステーも06型と07型で違うような。ただこの塗装でもパーツのアップデートはされていて07型ウィングを装着している写真を確認したのでステーの肉抜きは07型っぽく開口してみました。手順としてはまず翼端板と共にステーを薄く削ってから、シャーペンで下書きして0.5mmのドリルで肉抜き穴の頂点を開口してデザインナイフでカットしています。

フロントスポイラー周辺やリアバンパー等に黒い伸ばしランナーでリベットを追加。フロント開口部のパーツは黒一色では味気ないのでシルバーを塗ってから黒でドライブラシしてラジエーターがあるようにしてみました。エアジャッキの差し込み口は0.5mm真鍮線を差してクリアイエロー塗装。ウィンカーはリアは2006年型でもクリアなんですが、フロントはオレンジ色。ガンダムカラーの2007年型だとフロントもクリアーになるようです。

サイドミラーはステーを0.3mm真鍮線に置き換えました。ミラー本体はランナーに付いた状態でドリルで開口、基部はボディに接着してから開口するとやり易いと思います。ついでに塗装表現されているミラー面にアルミホイルを貼付けてありますが、ミラーシールの方が手軽で良かったかも。