夜も夏の暑さが残る中、あんまり細かい作業をする気になれずにいた時に簡単に作れるものはないかな、って時に思い出したのが童友社のこのキット。箱の中身と説明書に記載されている企業ロゴ及びネットでの検索結果から判断するに、中身はXQ-TOYSって中国・上海のミニカーメーカーが作っている完成済みミニカーの未組み立て版みたいです。また同様の形態で韓国のアカデミーも販売していた模様。

完成済みミニカー用らしくボディ表面の艶は未塗装でもそれなりに仕上がるような艶があり、スナップフィットで組み立てられるようなパーツ分割になっています。キットの素材はABSと箱側面に書いてありますが、普通のプラモデル用接着剤で接着出来るタイプのABSみたいです。

まずはなんとなく内装から作り始めましたが、後々の事を考えると最初にボディの塗装から始めた方が良かったように思います。

エンジンルームは「フォード・GT - Wikipedia」の写真を参考にヘッドカバーを青色に塗装。上側のフレームはメッキパーツが用意されていますが、下側のフレームと表現に差が出るのも変なのでMr.メタルカラーMC211クロームシルバーで塗装。

室内はネット検索で見付けた写真等を参考にしながらサイドブレーキをアルミ線とエポキシパテで、シフトレバーと虫ピンで作り替えて細かい部分をフラットアルミで塗り分け。センタートンネル部分は筆塗りではなくエアブラシで塗った方が良かったかも。シートの形状からシートベルトは4点式だと思うのですが、はっきりと分かる写真を見付けられなかったので省略。

ボディの塗装はFord GTと言えば、のマークIVレッドもクイックシルバーもミッドナイトブルーも画像検索でささっと見た限りだとストライプは白、コンチネンタルホワイトだとストライプは紺色って感じ。自分も白ストライプに塗りたかったんですが、ボディサイドのストライプに入るFordの文字を考えるとデカールを流用出来る黒ストライプが似合う色にせざるを得ないなぁ、と。

結局は検索してて見付けたStillen GTってチューンドがオレンジ色だったのでそれにしました。最初は安直にMr.カラーC59オレンジをそのまま塗ったんですが、実車写真と比べてなんとも強烈な色だったのでC4イエローを混ぜて寝ぼけさせました。

で、これ書いてる時に「Ford GT Color Selector - The Mustang Source」ってのを見付けたりして・・・。あ〜、ボディサイドのストライプは無しでもアリだったんだぁ〜。

窓ガラスのパーツは塗り分け用の曇りガラス表現があるのでそれに沿ってマスキング。ただ箱の写真を見ても上側のボディとの接合部が一段下がっているのが目立っているので、内側の段差部分が隠れるようにマスキングをしています。また、フロントガラスはモールドされている窓枠部分があるので表と裏で塗り分けラインをずらしてあります。

説明書では組み込んでから組み立てるように指示されているグリルのパーツですが、ボディ関連のパーツを全て接着した後でも組み立て可能です。リア周りのクリアランスはギリギリですけど。で、せっかく編み目のモールドがあるんだし、とラジエター部分のは銀色に塗って黒でドライブラシ、他のは黒に塗ってグレーでドライブラシしてみました。

ストライプはデカールの縁がギザギザなのはともかく、細かいクラックが出来てるような感じなのもあって、デカールを使わずにマスキングして塗装しました。長いストライプのデカールを所定のサイズに切って貼る、って結構面倒な作業なのでは!?ついでに言うとフロントのダクト部分は真上から見た時に直線に繋がるようになっているので、キットのデカールそのままだと実車と違ってくるんですね。で、箱絵をみるとこっそりエアブラシで塗り足してあったり。あるいは完成品は型でマスクして塗装処理してあるのかもしれませんけども。

ヘッドライトのメッキパーツはバリ等を処理してしっかりボディにはめ込んでおかないと後でヘッドライトカバーが嵌らなくなります。パーツをエポキシ接着剤で接着して、後になって嵌らない事に気付くと結構焦ります。バンパー部のライトは100円ショップで売られている携帯やネイルのデコレーションシールを使用。厚みがあるので裏の粘着シール部を取り去り、元あったモールドも削っておかないとライトのカバーと干渉してしまうので、しっかりとした調整が必要でした。

エンジンカバー上部にあるハイマウントストップランプは、これまた100円ショップで購入したフリーカットミラーシートを細切りにして貼付けて上からクリアーレッドで塗装。バックミラー類にも鏡面形状に合わせて切り出したミラーシートを貼付けてあります。