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アリイ 1/32 '55 ダイハツ CM10T オート三輪(幌付)

(2012.10.27)
アリイ 1/32 '55 ダイハツ CM10T オート三輪(幌付) 箱絵

アリイのオーナーズクラブは初めて買ったんですが、同時に買ったミゼットとは中身の詰まり具合がかなり違ってるのに驚きました。キットには多少のバリや荒れ、一部には欠けてる部分もありましたが、プラモデル価格が高くなっている中での安価さは評価したい部分です。アリイ/マイクロエースのウェブサイトからはプラモデルはすっかり消えて、鉄道模型専業かのような印象も受けますが安定供給されているのも高ポイント。

キットはキャビンが一体成型で、パーティングラインを追うと左右と上下、ひょっとすると前面もスライド型になってるんじゃないかと思ったり。鉄道模型の一体成型車体にもこの技術が、と思ったんですが近年の鉄道模型は金型含めて中国生産が多いので直接関係ないかも。

製作の参考としては検索して見付けたC08型等の写真と共に、「カタログで見る昭和30年代の車」さんで公開されている当時のカタログ画像を参考にさせて頂きました。またモデル化されているCM10型そのものの写真を見付けられなかったので、箱絵も参考にしています。


アリイ 1/32 '55 ダイハツ CM10T オート三輪(幌付)

とりあえずまずはシャシーから。一体成形のラダーフレームに板バネを取り付けるのですが、取り付け部は成形上の都合で余計な部分にまで溝があるので0.3mmプラ板を貼って埋めておきます。マフラーとデフギアケースも肉抜き穴があるのでポリエステルパテで埋めて整形。デフギアケースには後輪のシャフトが通るので0.3mmプラ板で蓋をしてから作業します。マフラーは接着前に排気孔をドリルで開口。燃料タンクはフレームの取付位置と合わないので、タンク接着面の干渉部分を削ります。ついでにタンク奥側のエッジを丸めておくとタンクらしさが増すと思います。・・・完成するとほとんど見えませんが(笑)

Arii 1/32 '55 Daihatsu CM10T Three-wheeler

キャビン内部は前述の「カタログで見る昭和30年代の車」さんで公開されている当時のカタログ画像を参考に追加工作。ダッシュボードは段差があるようなので、単純に下側に0.5mmプラ板で延長。スイッチ類の数が違うようにも思いますが、キットのモールドをそのまま移植。助手席の手摺は0.9mmのアルミ線で。ペダルは踏面は0.3mm、アームは強度確保の為0.5mmプラ板の縁を薄く削って製作。側面内側に窓ガラスパーツと床の取り付けガイドがあるので、それを利用してドア内張りにしてしまいました。若干、傾いているのは気にしないことに(笑)

アリイ 1/32 '55 ダイハツ CM10T オート三輪(幌付)

成形の都合上、運転席正面窓の下側のモールドが甘いのでナイフや彫刻刀で掘り起こします。またキャビン内側の窓下部分には突き出しピン跡が大きく残っているのですが、この部分はプラが薄いので作業に注意が必要です。窓ガラスと干渉しないように注意して0.3mmプラ板を裏打ちすると良いかも。ドアノブはモールドを削って0.5mmプラ板で作り直し。ボンネットの運転席近くはちょっと丸みが足りないかな、と思ったので少しヤスリで削り込んでみました。シャシーフレームとキャビン後壁は1mm程の隙間が生じるので0.5mmプラ板を重ねて埋めています。

アリイ 1/32 '55 ダイハツ CM10T オート三輪(幌付)

キャビン内側もボディ色なので組み立てと塗装の手順をどうするか、少し迷いましたがマスキングで楽できるかとキャビン内部と同時にボディも塗装する事に。塗装後にキャビンと後ろ壁・床を接着して整形する事を考えると、多少の色の違いは気にせずにキャビン内側を先に塗装してからキャビンを接着した方が良かったかも。結局、ガラス部分は後でマスキングする事になってしまいましたし。

Arii 1/32 '55 Daihatsu CM10T Three-wheeler

塗装はまずタミヤ水性アクリル塗料のXF-50フィールドブルーとX-4ブルーの混色をエアブラシ塗装。次にGSIクレオスMr.カラーのC117 RLM76ライトブルーとタミヤアクリルX-4ブルーに、隠し味にXF-65フィールドグレーを混ぜて色味を調整してエアブラシ。

アリイ 1/32 '55 ダイハツ CM10T オート三輪(幌付)

その後、モールド部分や影になりそうな部分にブルーを足した色で陰影を付けるように吹き付け。

Arii 1/32 '55 Daihatsu CM10T Three-wheeler

キャビン内側はカタログ画像を参考にして塗り分け。メーターのデカールは印刷が潰れていたので上から面相筆でタッチアップ。最後に木工ボンドを塗布してガラス表現としています。窓ガラスのパーツは表面が少し曇っていたりしたのでコンパウンドで磨いてから接着。ガラス面に貼る車検標章等は裏表逆になるので木工用ボンドで貼付けて、はみ出したボンドは湿らせた綿棒で拭き取ります。ハンドルは中央部分が凹んでいたので2mmプラ棒の薄切りを貼付けてあります。

アリイ 1/32 '55 ダイハツ CM10T オート三輪(幌付)

シートはタミヤアクリルのXF-9ハルレッド、XF-10フラットブラウン等で塗装。組み立て後の事を考えるとグラデーションはもっと強めにした方が良かったようです。 床はMr.カラーC11ガルグレー。ホイールはMr.カラーC21,332,4,156の混色。リアタイヤはポリキャップと金属シャフトで固定するようになっていますが、両方ともはめ込みが若干硬め。軟質樹脂のタイヤはそのままだと艶が有り過ぎて実感を損ねますが、適当なダークグレーで塗装すると落ち着いて見えると思います。

現役で使われている車として、生活感を出すアクセントとして作るのが簡単な小物はないかと考えた結果、新聞紙を助手席に置いてみました。素材も安直に実際の新聞紙の余白を適当な大きさに切って使用。

Arii 1/32 '55 Daihatsu CM10T Three-wheeler

キャビン内部の塗装が終わったらキャビンと後壁・床部分を接着するのですが、塗装後なのと微妙な隙間埋めも兼ねてエポキシ接着剤を使用。幌を取り付けるのならば目立たないのでそのままでも大丈夫なのかも知れませんが、今回は幌を使わないので接着剤が硬化後に整形。塗料が剥がれた部分を塗装するので結局は窓のマスキングが必要になってしまいました。どうせなら、と正面窓枠の筆塗りがはみ出た部分も修正しようと思い、ついでに調子を整える為に全体的に上塗りして、更にグラデーションも強めにしちゃえ、となりました。


アリイ 1/32 '55 ダイハツ CM10T オート三輪(幌付)
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