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フジミ 1/76 キングタイガー #2

(2005.3.19)
箱絵写真

このキットは素性が良いキットだと思うので基本的なプロポーションには変更を加えずに、キットのパーツ、モールドを出来る限り活かしつつ細かな差異や気になる部分をプラ板、伸ばしランナー等のプラ素材をメインに使ってディティールアップ。本当は履帯を作り直したかったのですが、それをしだすと完成しなくなる恐れがあるので、キットをかっちりきっちり作る+αで足りない部分を地道にコツコツ作り足すような工作を目指しました。

資料としてはアハトゥンクパンツァーの連載113回〜115回と、持っている写真集等の写真を見て気が付いた所や参考になる箇所などを頁数などと共にメモ、スケッチして1枚の紙にまとめておきました。全体的な組み立ては作業効率を考えてできる限り車体下部、車体上部、砲塔に分けた状態で作業をしました。細部工作に入る前に各装甲板の表面はペンキ用シンナーで表面が荒れた感じにしています。また各部の溶接跡はキットのモールドを削り落として溝を掘ってから伸ばしランナーで再現しています。


キングタイガー途中写真

まずは車体下部をしっかりと箱組みしておいてから各部の製作に入りました。転輪のハブは2mmプラ棒をベースに製作して型想いで複製。起動輪はプラ板とエポパテで形状変更。スプロケットは削り落とした後に0.5mmプラ板で製作しました。車体下部の最終減速機カバーは0.5mmプラ板でボリュームアップしてから溶接跡を追加。ベルト式履帯はデザインナイフで縁を薄く削ぎ落とし、連結部分の切り込みを入れてから焼き止めして糸で縛っておきました。その後に履帯を装着しましたがテンションを掛けると転輪の千鳥配置が災いして履板が歪むので第1転輪の裏側に0.5mmプラ板でつっかえ棒を入れています。履帯はゴム系接着剤でまず下側を固定してから後側から接着、固着後に転輪の軸に糸を結び付けて補強しています。履帯の合わせ目はフェンダーに隠れるようにしますが右側はずれてしまいました。

キングタイガー途中写真

砲塔前面のパーツは接着後にラインを繋げてから溶接跡を再現。その後方の丸いモールドはやや大きめに0.8mmのドリルで開口、エポパテを詰めてドリルのお尻で形を整えています。また砲塔天面後方の溶接線は埋めてから位置を修正。天面のベンチレーターはモールドを削り落とし0.5mmプラ板を接着して防水カバー装着状態にしました。周囲の蝶ネジはプラ板と伸ばしランナーで製作。装填手用ハッチは取り付け位置を右前方へ移動。隙間が空かないよう取り付け穴後方に0.5mmプラ板を貼っておきます。空薬莢排出用ハッチはヒケを修正、雨樋とヒンジも削り落としてプラ板と伸ばしランナーで製作。Sマイン発射装置も伸ばしランナー等で追加工作。車長用キューポラのペリスコープは側面を薄く残すように削り込んでから天面を0.3mmプラ板で製作。ハッチは一周り大きいので周囲を削って調整します。対空機銃用リングもキットのパーツを薄く削って使用。装填手用ペリスコープはキットのモールドを削り落として0.3mmプラ板で再生。直接照準指針はPカッターで溝を掘っておいた0.3mmプラ板を重ね合わせた穴に金属線を差し込んで製作。

キングタイガー途中写真

排気管周りは前作と基本的には同様ですが、キットパーツと2mmプラ棒の間に0.3mmプラ板を挟んでフランジを再現しています。U字型フックは伸ばしランナーと真鍮線の組み合わせで製作。C型シャックルはキットの物にプラ板を貼り付けて形状を変更、中央の抑え金具は0.3mmプラ板と伸ばしランナーで製作して、実車写真を見ながら車体後部に取り付けられた状態に接着してみました。左側のワイヤーロープは先端を排気管に通すのが無理だったので排気管の後ろに通す形になりました。

キングタイガー途中写真

フェンダーは縁を薄く削りますが、車体に接する面は外側を削ってテーパーを落としてから折り返しを再現するように内側を削り込み。ついでにPカッターで軽く側面を擦ったような引っ掻き傷をつけています。前部フェンダーは隙間が出来るので内側に0.3mmプラ板を貼り、同時に接着面積を稼ぎます。左側の前部フェンダーと側面フェンダーの繋ぎ目は実車写真を見ながら歪んで隙間が出来たように接着。車体後部のフェンダーは0.3mmプラ板で製作。ヒンジなどの細部工作も極力プラ材を使用して製作。

キングタイガー途中写真

OVM取り付け具は金属板を折り曲げて製作。OVMは大戦末期の表現という建前と、製作時間の関係もあって殆ど装備していない状態に。また装着具のいくつかは開いた状態にして変化をつけてみました。ワイヤロープはホームセンターで購入したステンレスワイヤを焼き鈍して使用。両端部をワイヤで作るのは困難だったので真鍮線と真鍮パイプを組み合わせて製作。立体感を出しながら装着していきましたが、金属ワイヤを接着する牽引用ロープ取り付け具は強度を考慮して車体側面にドリルで開口して真鍮線を差し込んであります。その他の部分は0.5mmプラ板で製作。クリーニングロッドは真鍮線。後部の燃料タンク通気パイプはクリーニングロッド装着架と共に少し大き目で実感を削いでいるかも。スコップ装着架は0.5mmプラ板を削って丸みを付け、内側を掘り込んでから0.3mmプラ板を接着、乾燥後に薄く削り込んでから薄いプラ板を貼り付けて車体に接着しています。

キングタイガー途中写真

車体上面のパネルラインは凸モールドを削り落としてデザインナイフ、Pカッター等を使って掘り直します。その後に消えたディティールをプラ板、伸ばしランナーで再生。エンジン点検ハッチのヒンジは以前に製作した3号突撃砲D型の車体前部点検ハッチ用のヒンジを加工して使用。車体前部の機銃ボールマウントは1回り大きくしてから溶きパテを塗布、裏側から削り込んで薄いプラ板で跳弾用の段差を再現。ランナーを削ったボールに伸ばしランナーの銃身を差し込んでいます。操縦手、無線手用ハッチは0.5mmプラ板の2枚重ねで形状を変更。周囲のモールドは削りとって伸ばしランナーで製作。消火器はプラ板、伸ばしランナーと薄い金属板で製作。アンテナ基部は薄く削り込んだプラ板でフィンが6枚あるタイプとして製作しています。機関室上面にはこの後、0.3mmプラ板で製作した装甲板を接着します。


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