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ハセガワ 1/72 MT51 Sd.Kfz.162 IV号駆逐戦車 L/48 "後期型"

(2013.1.12)

ハセガワ 1/72 MT51 Sd.Kfz.162 IV号駆逐戦車 L/48 後期型

ハセガワの4号戦車と言えば遥か以前のカール自走砲弾薬運搬車のランナーが流用されていたってイメージがありますが、このIV号駆逐戦車では転輪等も対空戦車からの新規ランナーとなっていて、カール自走砲弾薬運搬車時代から引き継いだのは履帯のみ。なんですが幾らか高くなっても履帯も作り直して欲しかった、と思うのは贅沢なのでしょうか。メーカーさんとしても価格帯の縛りや売り上げ見込み等の事情があるとは思うのですが、履帯の出来がよければ他製品のディティールアップ用に買う人もいたんじゃなかろうか、と思ってしまいます。

キットはモールドも繊細で出来が良いのであんまり弄らず、キットのパーツを活かす事にしました。ディティールに関してはアハトゥンクパンツァーを参考にしつつ、1944年9月〜11月のL70との並行生産期間中に作られた"かもしれない仕様"として自分の好みでチョイスして製作しています。


ハセガワ 1/72 MT51 Sd.Kfz.162 IV号駆逐戦車 L/48 後期型

まずは下回りから製作しますが、起動輪のスポークの間に押し出しピン跡があるのは、他の部分にはモールドがあるのでしょうがないとは言え処理の事を考えるとちょっと困りもの。転輪等は後の塗装時の塗り漏らし対策として、組み立てた後に暗い色を塗装しておいてから車体上下を接着しています。

このキットの発売当時に他サイトの掲示板で車体前部とフェンダーの取り合いがおかしい、との指摘があったのを覚えていたので確認してみると・・・。恐らくは成形とパーツ分割の都合上だと思うのですが、車体上部と車体下部の幅は同じなんですが、車体下部は箱組なので車体側面板の分だけ車体幅が広くなってしまうんですね。計算すると車体上部のフェンダー間部分は妥当な寸法で作られているようです。

Missing-lynx」の「Alex Clark氏の作例」だとハセガワの側板だけ使って後はスクラッチって豪快なことになってますが(笑) 私はお手軽に車体を箱組後に側面板を裏打ちして前方を尖らすように削り込んで誤魔化しています。車体側面板を内側にずらす事になって履帯の位置関係が気になりますが、4号駆逐戦車の車体前端は突出しているので大丈夫かな、と。

Hasegawa 1/72 MT51 Sd.Kfz.162 JagdPanzer IV L/48 'Late version'

車体側面に並ぶシュルツェンステーはキットのパーツを薄く削ってプラ板と伸ばしランナーで追加工。左側の何個かは資料写真にあったぶつかって歪んだ状態を再現してみました。履帯は接着可能な素材なので側面に伸ばしランナーでリベットを表現したりのデコレーションで誤魔化すつもりです。機関室側面のシュルツェンは縁を薄く削り、取り付けダボは削り取ってプラ板で車体側の取り付け架を作って車体と隙間が空くように接着。

Hasegawa 1/72 MT51 Sd.Kfz.162 JagdPanzer IV L/48 'Late version'

機関室後面に付く予備履帯は取り付けラック、センターガイドを薄く削っておきます。また後面パネルのリベットも伸ばしランナーで置き換え、追加。マフラーは後期の筒型タイプを使ってドリル等で開口部を薄く削って、内部にプラ板細切りのフィンを3枚立ててあります。また根元のカバー部分にはデザインナイフで分割線を彫っておきます。

ハセガワ 1/72 MT51 Sd.Kfz.162 IV号駆逐戦車 L/48 後期型

戦闘室側面には擬装用フックが繊細にモールドされていますが、削り取って溶きパテで装甲板のテクスチャを追加。フロントのフェンダーステーは内側の高さが足りずに車体に届かないので、0.3mmプラ板を足すとちょうど良いと思います。防楯と砲基部は実車写真を見ながらタミヤパテで鋳造時のリブを追加して、溶きパテで鋳造肌っぽく荒らしておきます。その横の操縦手用覗視孔は0.5mmのドリルで開口してデザインナイフで繋ぎ、開口部をタミヤパテで整え、周囲にはタミヤパテで溶接跡を追加してあります。

ハセガワ 1/72 MT51 Sd.Kfz.162 IV号駆逐戦車 L/48 後期型

今回はフィギュアを乗せようと思っているので、戦闘室のハッチを開状態にするため、開口部の縁を薄く削っておきます。ハッチのヒンジは0.3mmプラ板から製作して、0.3mm真鍮線に細い銅線を巻いて開閉補助スプリングを再現。キットではモールドで処理されているペリスコープカバーは真鍮板で作り直しました。

Hasegawa 1/72 MT51 Sd.Kfz.162 JagdPanzer IV L/48 'Late version'

機関室上面のOVMは削って作り直すとおおごとになるのでそのまま。牽引用シャックルは側面シュルツェンを接着する前に、2枚重なったように見えるよう側面を彫り込んでおきます。ジャッキはプラ板や伸ばしランナーで細部を加工。予備転輪の抑え板は多少歪んでも構わないので、キットのパーツを限界ギリギリまで薄く削っています。アンテナベースもキットパーツを基にプラ板でフィンを追加。

一体成形のOVMは機関室上面に荷物を置いて誤魔化そうと思っているので、まずはプラ板で適当に木箱を製作。その上からエポキシパテで防水カバーを作りますが、この時に戦闘室天板のフックで固定しているかのように整形してみました。エポキシパテで毛布等を作る時はワセリンや無い時はリップクリームを塗布したポリプロピレン板の上で、エポキシパテを出来る限り薄く伸ばしてからにすると簡単にリアルな皺が作れると思います。


ハセガワ 1/72 MT51 Sd.Kfz.162 IV号駆逐戦車 L/48 "後期型"
IV号駆逐戦車 L/48 "後期型" 完成写真
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