Top Page
AUTO
Charactor
AFV
Other
Links
BBS
Blog

ハセガワ 1/72 M3スチュアートMk.1軽戦車

(2001.9.4)
(2001.10.13更新)
箱絵写真

キットはリベット構造、砲塔キューポラ付きの初期型を再現していますがプラ成形の都合上、車体、砲塔側面等の垂直面のリベットの再現がちょっと弱めになってます。転輪、誘導輪のスポークが開口されていませんが、ハセガワの「M5 ハイスピードトラクター」の足周りを流用することで修正出来るようです。その他に戦車兵のフィギア1体と馬に乗ったカウボーイハットの兵士が付属します。兵士の出来は良いとは言えないのですが馬はちょっと嬉しいおまけです。

今回は米英ものの資料をあんまり持ってなくて、どう塗ろうかと思っていたら「Masa's Model Factory」の鈴木師匠から資料をご提供いただき、詳細が分からなくてほっぽってた箇所も判明してとても助かりました。どうもありがとうございました。送って頂いた資料は「Wydawnictwo 'MILITARIA'' Warszawa1997」ってポーランドの本と「OSPRAY New Vangeard 33 M3&M5 STUART LIGHT TANK 1940-1945」のカラー図面をスキャニングしたもの。それらのなかでオスプレイの「BELLMAN」車のカラー図を見た瞬間にホレたのでそれを作ることに決定。にしても資料収集の決め手は普段からの蓄積だと改めて実感。


M3スチュアート途中写真
M3スチュアート途中写真

資料を提供して頂く前の状態はこんな感じ。工作箇所としては砲塔前面装甲を接着、整形後に前面装甲の装甲厚が薄くなるように掘り直して軽戦車らしく。転輪の開口、サイドスカートに付くサンシールドの取り付け架を0.3mmプラ板と伸ばしランナーで製作、車体垂直面のリベット再現。車体前部側面の貼視孔を0.3mmプラ板で再現、防盾左側の照準孔の上に付くひさしも同様に。アンテナは伸ばしランナー、キットパーツに細い銅線を巻いてスプリングを再現。車体前後の牽引用フックはキットではイモ付けなのを0.5mmプラ板で取り付け基部を製作。ヘッドライトはライトガードと一体成形なので削って使用。ライトガードはアルミ缶の細切り。フェンダー支持架の形状はキットのままだと厚みがあり過ぎるので削り取って0.3mmプラ板で製作し、フェンダー前端をカット。

M3スチュアート途中写真
M3スチュアート途中写真

で、「BELLMAN」車のカラー図や白黒の4面図を見ながら追加工作を施したもの。フェンダー上にモールドされていた工具類や雑具箱の取り付け部等は削り取って、ついでにフェンダー支持架も削り取って、その際に消えたリベットのモールドを伸ばしランナーで。前述の資料に基づきカットしたフェンダー前端も0.3mmプラ板で再生。指揮官旗はタミヤパテの袋を開いて延ばしたもの。

M3スチュアート途中写真
M3スチュアート途中写真

車体後上面のOVM類の内、手斧、つるはし、ともう一つがバールなのかつるはしの柄なのか判然としませんでした。で、結局つるはしの先っぽだけあってもしょうがなかろうという事でつるはしの柄と判断して製作してしまいました。フェンダー後部の雑具箱も図面を見ながら作りました。が、機関室上部のはオスプレイのだと2分割されてますが、持ってる写真だとそうじゃないのでそっちを。BELLMAN車の写真ではないので違ってるかもしれませんが。フェンダー右側の雑具箱も弾薬箱(?)×3である可能性もあります。尾灯は側面図にしか描かれていなかったのでタミヤMMのM4を見ながらこんな感じだろう、ってのを伸ばしランナーで。車体前部の警笛も同様。

M3スチュアート途中写真

キットの砲塔は天板の傾斜が始まる所が違うのですが、そのまま。キューポラのパーツを接着する前であれば修正できたのですが・・・。キューポラのハッチには用途不明の穴が開いてます。キューポラの覗視孔はキットのモールドを埋めて0.3mmプラ板を切り出して再現。車体上面の細部工作をしながら図面とキットを見比べていると、微妙なずれが連鎖反応を起こして各部の配置がそれぞれ微妙に違ってるような。いろいろいじってると、なんだか新しいのをもう一個買ってきて1から徹底的にやり直した方がもっといじれて良かったような・・・。かといってそゆ事を言い出すと全然前に進まないような気もしますが。

M3スチュアート途中写真
M3スチュアート途中写真

車体前面下部の金具って乗車用のステップなんでしょうか?だとしたら敵によじ登られる、と廃止してしまったドイツ軍とは対照的でいかにも実用本位なアメリカ製品な感じがして面白いです。それも周囲にいつも歩兵がいて、戦車の数も多くてお互いにカバーできる軍隊ゆえでしょうか。取り付け部は砲塔上面の金具もですが、両方同じ方向に曲がっててちょっと妙な感じ。戦訓により塞がれた車体張り出し部の機銃スポンソンは薄い金属板で再現してみました。タグロープ両端はフジミ1/76 ヤクトパンサーのプラスチックパーツを使用。ただ若干大きすぎたよう気も。ワイヤロープはただの糸ですがスチロール接着剤を多目にしみ込ませてカクカクっと曲がるようにしました。


ハセガワ 1/72
M3スチュアートMk.1軽戦車
Top Page
AUTO
Charactor
AFV
Other
Links
BBS
Blog
inserted by FC2 system