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ホビーボス 1/48 KV-1重戦車 溶接砲塔(装甲強化型) 1942年

(2012.4.21)

ホビーボス 1/48 KV-1重戦車 溶接砲塔(装甲強化型) 1942年

模型売り場で箱潰れのせいなのか色褪せなのか分かりませんが、半額以下の値札が貼られてまして。評価が高い1/35キットのスケールダウンだと知っていたので即購入。箱絵のフェンダーステイが1つ足りない?とか、排気管の向きが微妙に変じゃない?とか説明書の英文スペルミスにボールペン手書きで修正してあるのは人海戦術だなぁ、とか思ってたんですが。

いざパーツを見たら綺麗なモールドで、しかもフェンダーステイはエッチングでおまけに金属ワイヤ付き。「KV maniacs」さんのトランペッター1/35キットの記事を見ると指摘されているのは履板とフェンダーステイ、共通の問題として上部転輪の位置が挙げられています。でもこのキットでは車体側面のフェンダーステイ取り付け部のモールドが無くなっていますし、他にも35で指摘されていた起動輪カバーも別パーツ化されています。車体下部は箱組じゃなくて複雑なスライド型を使った一体成形。残る問題は履板と上部転輪ですか。…そこをスルーしちゃえば完璧な内容!?

組み立てに関しては物凄くきっちりしてて、古いキットのゆるゆる精度に慣れてると戸惑う程。ただバリがやや多く、パーツの勘合に遊びがないので合わせ目のパーティングやバリの処理が肝心かと。あと、作っていて思ったのが完成品向けの設計なのかもしれないですが、妙にゲート跡の処理がしやすいな、と。


ホビーボス 1/48 KV-1重戦車 溶接砲塔(装甲強化型) 1942年

購入後、出来の良さに主要パーツを切り出して組み合わせている内に早く作りたくなって、精度が良いから流し込み接着剤で楽勝じゃん!!と調子に乗って組み立てていたら、工程が進んでから車体天板にパーツを取り付けるメクラ穴を開け忘れていた事に気付きました・・・。しょうがないので照明に当てて微妙に凹んでいる箇所に鉛筆で印を付けて、取り付けピンを切除したパーツの位置を微調整してから流し込み接着剤で接着して誤魔化しました。

警笛は資料写真を見ながら開口部の形状を微修正して伸ばしランナーで縁取りを追加。位置が前照灯と近すぎるように思ったので、取り付けダボを削って接着位置を外側にずらしています。

HobbyBoss 1/48 Russian KV-1 Model 1942 Simplified Turret Tank

機関室天板にはパネルラインのモールドがありません。海外のレビューサイトには簡単に彫れるから問題無し、と書いてありますが、ど真ん中通すのって意外と難しいような。それとも模型的基礎体力が違うのか、と思ったのですが、単に箱組みする前に彫った方が簡単ってだけなのかも。

また機関室上面のメッシュカバーが付くグリルは内部の整風板まで再現されていますが、スリット穴が貫通していない部分があったのでデザインナイフで開口して、耐水ペーパーで整形。メッシュカバーはパーツのメッシュ部分を切り抜いて、適当なメッシュを張ってあります。また機関室上面吊り下げフックは、プラスチックが回り切らずに欠けている箇所があったので、0.5mmのドリルで開口してU字状に曲げた0.3mm真鍮線を強引に差し込んでいます。

HobbyBoss 1/48 Russian KV-1 Model 1942 Simplified Turret Tank

今回、足周りの組み立ては転輪のパーツを接着せずに履帯を接着し、後で取り外せるようにするロコ組み・ロコ式で組み立ててみました。

まずは上部転輪の穴が貫通していないので開口。転輪は裏側に金型の傷のような跡があって、装着すると意外と目立つので修正しました。それが面倒な場合でも接着時に位置を微調整した方が良いかも。起動輪基部はパーツを取り付ければ見えなくなるのにモールドがあったり、サスアームは根本が六角型になっていて角度が決まるようになっていて、差し込みもぎちぎちで凄い精度だな、と思うのにアーム部分の型ずれが大きめでチグハグな印象。

履帯は板状のパーツと1枚1枚別れた履板を組み立てる部分連結式で、波打った上部履帯のパーツを見てフジミSWAシリーズの履帯を思い出しました。誘導輪・起動輪の周囲は治具を使って履帯を組み立てるようになっています。組み立て時はジグの下辺にあるモールドに、4枚組の板状履帯を噛み合わせると位置合わせが出来る親切設計。

履帯の組み立てですが、今まで他のパーツの勘合がかなりきっちりしていたので、履板のパーティングを処理して隙間無く組み立てると、指示通りの枚数では不足してしまいました。起動輪の上で1枚足して誘導輪側はぎりぎり足りない感じだったので、他よりも隙間が大きい感じで半ば無理矢理に接着。履帯の隙間はぎちぎちに詰める必要はないようです。

ホビーボス 1/48 KV-1重戦車 溶接砲塔(装甲強化型) 1942年

砲塔天板は側板との間にやや隙間が出来るように思います。キットでは各部の溶接跡がモールドで再現されていますが、作っている途中にエポキシパテで溶接跡を強調したので、それで隙間を埋めています。砲塔側面もパーツの接合線が目立つ感じなので、一度埋めてから溶接跡を追加してみました。その後、装甲板の表面に溶きパテを塗布してあります。防盾上部カバーのリベットは表現が弱いかな、と思ったので伸ばしランナーでリベットを植えて強調してみました。砲塔上部のフックは0.5mmの真鍮線に置き換えました。

フェンダーは部品の取り付け穴がぎりぎりのとこで抜けていないのですが、説明書では左フェンダーの工具箱を取り付ける穴開け指示が抜けているようです。フェンダー上の予備履帯は一体式のパーツが用意されていますが、履帯の組み立てで予備が余るのでそれを流用。ついでに開口して連結ピン代わりに真鍮線を差し込んでみました。

製作に際しては検索してみたのですが、溶接砲塔型の現存車両の写真を見付けられなかったので、フィンランド・パロラ博物館収蔵のKV-1 1942年型・強化型鋳造砲塔(Ps. 271-1)と、アバディーンの41年型の鋳造砲塔の資料写真を参考にしました。


ホビーボス 1/48 KV-1重戦車
KV-1 装甲強化型溶接砲塔 完成写真
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