実際に人間を3Dスキャンしたデータを元に作られたと聞いて、どんな感じなのかと興味がわいて購入してみました。従来のキットとは違って、3DCGデータを元にすることでCAD/CAM設計の恩恵をフルに受けられるからか、仮組みしてみたらパーツ同士の合いが調整する必要も無くぴったり。 肝心のプロポーションやモールドも下手に手出しするのを躊躇うくらい十分な出来に思えます。そのままでも丁寧に仕上げれば十分だとは思いますが、インジェクション成形の都合上でどうしても再現しきれていないような箇所は存在しますので、そこら辺を中心に気になった箇所を修正してみました。 |
新しいキットだからか、足なんかはパーティングラインがほとんど見当たらない精度で成形されていますし、胴体と一体になっている左腕内側の堀込み、入り組み具合は凄いの一言です。ただ襟・ポケットのフラップや服の合わせ目なんかは、もう少し段差を強調してあった方が良いようにも思います。 金型の抜き方向の制約からか足先の向きが平行に近くなっているのをもう少し外側に開きたいのでレギンスの下で切断、再接着しました。この際、事前に金属線を通しておいてずれが生じにくいようにしてから作業しています。右の太腿前面がやや平坦な印象だったのでエポパテでボリュームアップ。左膝の辺りもちょっとだけ起伏を追加してみました。これも抜き方向の関係だと思いますが、胴体前面のモールドが消え気味です。特に腰の前のポケットはモールドがほぼ消えてしまっているのでエポパテで造形。ただやっぱりキットのモールドと精度や雰囲気を揃えるのは無理でした。 右手は親指の股を深くしようと思ったら勢い余って切り飛ばしてしまったのでエポパテで造形。右腕の内側はステンガンのストックを考慮してか隙間が大きくモールドがないのでエポパテで皺を追加。袖口のフラップも追加しておきます。左手首は出来ればゲート位置を上下逆に下側にしてくれてたら接着後に見え難かったんですが。 頭部も新しいからかパーティングラインはほとんど見えませんが頬にヒケのような微妙な凹みがあったので埋めておきましたがこれは好みの範疇だと思います。ヘッドもとても良く出来ていると思いますが、下唇を少しだけ強調してみました。 装備品は3種類あると説明書に記されていないパーツも皺の違いが全部違っていて凄いなと。後はヘルメットの偽装網を付けたいので、それの素材探しをしようかと。 |
タミヤ 1/35 MM337 イギリス軍空挺兵 小型オートバイセット |
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